白神山地

白神山地

概要

 白神山地は、日本だけではなく東アジアで最大のブナ原生林をもち、その広さは白神山脈の三分の一をしめ、原生自然環境保全地域に指定されています。

 この世界自然遺産の山々は本州北部の日本海に沿って標高100~1243mにおよぶ山地に位置しており、8000~12000年前に北日本の山地を覆っていた冷温帯のブナ林が今も手付かずのまま残っています。
ブナ林は北アメリカやヨーロッパ、東アジアに分布しており、最終氷期以前の周北極地域の植生が起源であるとされます。

 これらの植生は最終氷期に周北極地域から分布域を変化させる際に、東西に広がる山岳地域に阻まれ南下できなかったため、単純化したと考えられています。

 しかし、日本においては、元来の多様性を保った状態で日本南部に避難していたブナの植生が氷期以降に再び分布を拡大しました。
白神山地のブナ林はこのように形成され、第三紀周北極植物相の様々な要素を含んでいます。
日本海沿い内陸部の多雪環境という世界でも稀な気候条件の下、白神山地は日本固有のブナ(Fagus crenata)のみで形成される森林となっています。

 また、常緑のササ類(Sasa kurilensis)が多くを占める下草を含め、多様な植物相を持つこの特異な植物群落は、クマゲラ(Dryocipus martius)のような希少な鳥類や、
ニホンカモシカ(Capricornis crispus)、ツキノワグマ(Ursus thibetanu japonicas)のような大型哺乳類の住処でもあり、老齢林も含めた多様な森林環境を必要としています。
これらがその他の種と生態系の機能要素として相互に作用することで、安定した極相林の生態系を維持することに貢献しています。

遺産種別

世界自然遺産

所在地

青森県、秋田県

世界遺産登録時期

1993年

構成資産

青森県南西部(鰺ヶ沢町、深浦町、西目屋村)~秋田県北西部(藤里町)に跨るエリア。
コアゾーン10,139haと環礁地域6,832haを合わせた計16,971haが登録されています。
なお、各府県の登録面積は、青森県側が12,627ha(74%)、秋田県側は4,344ha(26%)となります。

主なトレッキングコース

白神山地では様々なトレッキングコースが用意されています。
ご自身の体力や装備、レベルに合わせたコースを選択し、楽しんでください。

以下では世界遺産登録エリア(緩衝地域)を含んだ主なコースを紹介しています。
世界遺産登録エリアであるため、登山道が整備されていない等、過酷なトレッキングルートとなっておりますので、行かれる場合には事前準備をしっかり行ってください。

暗門渓谷コース

アクアビレッジANMONを出発地とし、暗門の滝を目指すルート。片道1時間10分程度。
歩道の整備がなされていないため、上級者向けです。

世界遺産の径 ブナ林散策道

アクアビレッジANMONを出発地とし、世界自然遺産登録地域内に設置された遊歩道を散策するルート。所要時間は往復で30分~1.5時間程度。(小回りルートと大回りルートがあります)
手軽に世界遺産の白神山地を楽しみたいのであれば、このルートがおすすめ。

白神岳登山道十二湖コース

十二湖を出発し、白神岳を目指すコース。片道8時間のハードなコースです。健脚な方向け。
このコースは日本海を望みながらのコースで、眼下に十二湖を見下ろしたり、青森の最高峰岩木山を遠くに見るなど、変化にとんだ景色が望めるコースです。
体力に自信がある方は、このコースを行けば白神山地を満喫できます。

おすすめ旅行プラン

おすすめ宿泊数(大阪から行く場合)

2泊~がおすすめ

おすすめ交通手段(大阪から行く場合)

飛行機+自動車
(白神山地周辺は公共交通機関は数が少なく不便なので、ついてからは車での移動がおすすめ)

必要な体力

★★★★★★★★★★
観光する場所にもよるが、世界遺産登録エリア(緩衝地域)を含んだトレッキングのためには、かなりの体力が必要。

旅行日程例

予算の目安

往復交通費 6万円程度~
(旅行会社のパックプラン等によっては、上下します)

白神山地周辺の観光地

白神山地周辺は冬季には通行止めとなっているルートが多いため、訪れる際には事前に道路の開通状況をご確認ください。
(私が2017年のGWに訪問した際には、以下のうちの半分程度は通行止めでいけませんでした)

  • 暗門滝
  • 十二湖
  • 岳岱自然観察教育林
  • 二ツ森
  • 白神ライン
  • 津軽峠
  • 釣瓶落峠
  • 津軽国定公園十二湖
  • 白神岳
  • 悠久の森 白神フェスティバル

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