2017年の日本の世界遺産候補は「神宿る島・宗像、沖ノ島と関連遺産群」

世界遺産_宗像・沖ノ島
出展:http://www.okinoshima-heritage.jp/

今年も世界遺産の季節がやってまいりました。
2017年はポーランドのクラクフで7月に開催されます。

今年の日本からの推薦世界遺産は、「神宿る島・宗像、沖ノ島と関連遺産群」です。
果たして5年連続の登録となるのでしょうか。

現在日本は4年連続で世界遺産の登録中

日本は2013年から4年連続で世界遺産を輩出しています。

 2013年:富士山-信仰の対象と芸術の源泉
 2014年:富岡製糸場と絹産業遺産群
 2015年:明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
 2016年:国立西洋美術館本館 – (ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-の一部として)

過去にも4年連続※の登録はありましたが、5年連続となると初で、期待が持たれます。

※1993年~1996年に以下の8つの遺産が登録
 白神山地、姫路城、法隆寺地域の仏教建造物、屋久島、古都京都の文化財、白川郷・五箇山の合掌造り集落、厳島神社、原爆ドーム

「神宿る島・宗像、沖ノ島と関連遺産群」はどんな世界遺産?

構成資産候補と所在地

    沖ノ島(福岡県宗像市沖ノ島)
    宗像大社中津宮と御嶽山祭祀遺跡(御嶽神社)(福岡県宗像市大島)
    沖津宮遥拝所(瀛津宮)(福岡県宗像市大島)
    宗像大社辺津宮(福岡県宗像市大島)
    新原・奴山古墳群(福岡県福津市)

沖ノ島の歴史

沖ノ島は日本最古の歴史書といわれる「日本書紀」に、以下のような記載がある歴史の古い島です。

「歴代天皇のまつりごとを助け、丁重な祭祀を受けられよ」との 神勅(しんちょく)(天照大神のお言葉)により、三女神がこの宗像の地に降りられ、おまつりされるようになった

九州と朝鮮半島を結ぶ玄界灘のほぼ中央にあり、4世紀後半ごろの高句麗への出兵の際に九州北部が前線基地となった時期に、沖ノ島にて祭祀が始まったと推測されています。祭祀の収量は9世紀末頃とされており、その後長らく歴史の表舞台には登場しませんでした。

第二次世界大戦後、発掘調査が行われ、大量の祭祀の遺物や遺跡が発掘され、国宝に指定されました。
大量の宝物が残るため、同じく世界遺産として登録されている正倉院(古都奈良の文化財)になぞらえ、「海の正倉院」と称されます。

このように歴史の深い神宿る島・宗像、沖ノ島と関連遺産群」。ぜひ登録されてほしいですね。