【2012年版】日本の世界遺産 観光客数ランキング

日本の世界遺産_ 空港

1位 古都京都の文化財 約4955万人
(2010年)
前回調査同様、京都が圧倒的一位。知名度、観光地・世界遺産登録数の多さ、どれも他の遺産から頭一つ抜けているイメージ。老若男女に愛される観光地です。
参考情報:京都市観光調査年報、京都への入洛観光客数より算出
2位 古都奈良の文化財 約1850万人
(2010年)
京都に引き続き、奈良が2位を維持。2010年はそれまでに比べて400万人程度観光客数が増加しています。平城遷都1300年祭の効果と思われます。せんとくんパワー!
参考情報:奈良市HP、奈良市内観光客数より算出
3位 日光の社寺 約862万人
(2011年)
日光が引き続き3位。やはり、大都市に近い観光地は人が集まるようです。最近はスカイツリーから東武鉄道に乗ると、乗り換え無しで日光市へいけるため、スカイツリーと日光観光を組み合わせたツアーも見かけます。
参考情報:日光市HP、日光市への観光客入込数より算出
4位 紀伊山地の霊場と参詣道 約349万人
(2011年)
一番観光客数の算出に手間取りました。熊野古道は範囲が広く、どこまでを含めていいものか・・・今回は高野山(129万人)と田辺・中辺路・百間山・南部(約220万人)の観光客数の合計としました。
参考情報:和歌山県HP、観光地別観光客総数より算出
5位 厳島神社 約344万人
(2010年)
海上にそそり立つ鳥居は絵になります。私が以前撮影した厳島神社の鳥居の写真は今でもお気に入りの一つ。絵になる観光地はポスターや雑誌で見かけると行きたくなりますよね。
参考情報:廿日市市統計白書、宮島の総観光客数より算出
6位 琉球王国のグスク及び関連遺産群 約210万人
(2011年度)
沖縄本島では、美ら海水族館に次いでの人気観光スポットじゃないかと思っている首里城含むこの遺産が6位。赤い城は日本の城とはまた違った印象。琉球の雰囲気たっぷりです。
参考情報:国営沖縄記念公園HPの首里城公園年度別入園者数より算出
7位 平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 約195万人
(2011年)
2011年6月に世界遺産に登録された平泉が7位にランクイン。震災後は前年比で観光客が減少していましたが、夏以降世界遺産登録の影響で観光客が大幅増。
参考情報:会津大学短期大学部の研究資料、平泉の観光客入込数より算出
8位 白川郷・五箇山の合掌造り集落 約170万人
(2009年)
白川郷が8位にランクイン。夏の「ザ・日本の田舎」という雰囲気と、冬の「雪国」という二つの顔があります。どちらもいい景色。以前、私が冬に訪れたときにも、すごい雪でした。
参考情報:白川村役場HP、白川村観光客入込数より算出
9位 原爆ドーム 約133万人
(2010年)
外国人観光客が目立つ気がする原爆ドーム。東日本大震災の際には外国人がいっせいに国外退去したように、日本人が思っている以上に海外の人々は原子力というものを恐れているのかもしれません。
参考情報:広島市HP、平和記念資料館入場者数より算出
10位 知床 約118万人
(2011年度)
2005年の世界遺産登録直後と比べると、徐々に観光客が減ってきているようです。テレビや新聞、雑誌等で取り上げられる機会が減ると、観光客数も減っちゃいますからねえ。
参考情報:斜里町HP、里町観光客入込数より算出
11位 法隆寺地域の仏教建造物 約99万人
(2010年度)
100万人まで後一歩。法隆寺が約96万人、法起寺には約3万人の観光客が訪れています。観光客数、前年比1割増はこれまたせんとくん効果でしょうか。
参考情報:斑鳩町HP、寺院別拝観客数より算出
12位 石見銀山遺跡とその文化的景観 約50万人
(2010年)
石見銀山の観光客数はピーク時の約81万人(2008年)から比べると、半減近いです。ニュース等を見ていると、世界遺産登録を喜ぶ現地の方もいれば、急激に生活が変化し、「前のほうがよかった」と言われている方もいるようです。
参考情報:太田市HP、石見銀山への入込客数より算出
13位 姫路城 約46万人
(2010年度)
2010年4月から天守閣保存のための工事があり、天守閣が見えなくなっています。そのため、観光客数も前年比-70%の大幅減。
参考情報:姫路市HP、主要施設の入場者数より算出
14位 白神山地 約43万人
(2010年)
白神山地の観光客数も算出方法を迷いました。今回は、暗門の滝遊歩道、ブナ林散策道、くろくまの滝、ミニ白神、十二湖公園の入込数の合計としています。
参考情報:青森県観光入込客統計、観光入込客数より算出
15位 屋久島 約33万人
(2009年度)
行ってみたい日本の世界遺産ランキング一位だった屋久島ですが、ここ数年は観光客数が減少傾向にあるようです。一時の屋久島ブームもひと段落した感じでしょうか。
参考情報:屋久島町HP、屋久島入込客数より算出
16位 小笠原諸島 約1万4000人
(2009年)
20011年に世界遺産登録の小笠原が最下位。今回の観光客数は世界遺産登録前の数字であるため、現在は更に増えていると思われます。しかし、アクセスに片道25時間かかり、そこいらの海外よりも遠いため、小笠原の観光客数はそこまで増えないでしょう。そして、そんな希少価値がそそられます。
参考情報:小笠原村議会議員のブログ、おが丸観光客数より算出

以上、2012年7月調査の日本の世界遺産の観光客数ランキングでした。
前回から観光客数が大きく変化しているのが、白神山地、熊野古道、姫路城です。白神山地、熊野古道については、観光客数の現状にもっとマッチしていると思われるデータを扱うことにしたことによる影響が大きいと思います。姫路城は工事のため、がっつり減っています。しかし、2015年からは工事も終わるためまた観光客が増えそうですね。
この調査の後に、富士山と富岡製糸場が日本の世界遺産として新たに登録されているため、近々新しいランキングを作成予定です。

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