宇治上神社の由来
本殿は平安時代後期の建造物で、現存する神社建築としては最古のものとされます。
(歴史的な史料に乏しく明確な建立時期は不明ですが、年輪年代測定法により本殿は1060年(康平3年)、拝殿は1215年(建保3年)頃に建立されたものと考えられています)
本殿
本殿は左殿、中殿、右殿に分かれており、以下の人物が祭られています。
左殿;菟道稚郎子命 (うじのわきいらつこのみこと)
中殿:応神天皇(菟道稚郎子命の父)
右殿:仁徳天皇(菟道稚郎子命の異母兄)
本殿は世界遺産の構成資産のひとつであるとともに、国宝にも指定されています。
なお、世界文化遺産の指定区域は本殿後ろの木々の景観も含めた境内内の土地・建物すべてとなります。
拝殿
拝殿は1215年(建保3年)頃の鎌倉時代前期の建立とされ、寝殿造りの建物となっていて、本殿と同様世界遺産の構成資産のひとつであり、また、本殿と同様に国宝に指定されています。
また、拝殿横の大きなケヤキの木は樹齢およそ330年以上とされています。
清め砂
拝殿の前に砂で盛られた円錐形の小さな山が二つあります。
これは、「清め砂」と呼ばれ、八朔祭(通称:砂持ち、毎年9月1日)で氏子たちにより奉納される、境内のお清めのための砂で、1年の間盛られ続けます。
他の神社でよく見られる、依代(よりしろ)とはまた別の意味を持ちます。
桐原水
宇治七名水のうち、唯一現存する湧き水で、宇治上神社境内に今も湧き出ています。
もともとは室町時代に栄えていた宇治茶に不可欠な水として、宇治七名水が定められていましたが、今は桐原水以外の名水は失われて今いました。
また、今は手を清める為の「手水」として使われているため、そのままでは飲用にはむいていません。
飲用される場合には、一度沸かしてから飲まれるのがよいでしょう。
所在地
住所
京都府宇治市宇治山田59
アクセス
京阪宇治線宇治駅から徒歩10分
JR西日本奈良線宇治駅から徒歩20分