長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

概要

キリスト教は1549年にイエズス会宣教師のフランシス・ザビエルによって日本の九州地方に伝えられ、九州を中心とした日本の西部でで急速に普及しました。
イエズス会は、ポルトガルとの貿易港が開設された長崎に基盤を確立しました。長崎市は日本の宣教活動の基盤として重要な役割を果たしました。ここで教会とキリスト教の文化が栄え、1582年に長崎から若者代表団がヨーロッパに向けて出発し、教皇の謁見を受けました。彼らの訪問は、キリスト教が日本で根付いたという事実を伝えましたが、宗教を禁止した幕府の反キリスト教政策では、キリスト教は厳しく鎮圧され、1637年には島原の乱がおこりました。この歴史を伝えるキリスト教の史跡は今日まで長崎・熊本を中心に保存されています。

キリスト教が禁止されている間、その信者たちはバプテスマとオラショの伝統を世代から世代に伝えた島に移り住みました(ラテン語のoratio [“祈り”]から派生した)、”オラショ”は最初に教えられた祈りと賛美歌で、明治時代(1868-1912)にキリスト教の禁止が解除されるまで信仰が続けられました。
長崎県とその周辺地域には、長年の抑圧の後に建てられた多くの教会があります。これらの教会は抑圧された支持者の宗教的自由の再取得とその長い過程の証です。これらのキリスト教の教会はまた、外国の司祭によってもたらされた西洋の建築技術と日本の伝統的な建築技術の融合から生まれた質の高い構造設計の優れた例とも考えられています。教会は、それを取り巻く独特の自然環境に関連した特定の文化的景観を形成しています。

登録基準

(iii) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、17 世紀から19 世紀の2 世紀以上にわたるキリスト教禁教政策の下で密かに信仰を伝えた潜伏キリシタンにより育まれた独特な宗教的伝統を物語る他に例を見ない証拠である。

英名

Hidden Christian sites in Nagasaki and Amakusa region

遺産種別

世界文化遺産

世界遺産登録時期

2018年(第42回世界遺産委員会 バーレーン/マナマ)

構成資産

  • 長崎市
    • 大浦天主堂
    • 外海の出津集落
    • 大野集落集落
  • 南島原市
    • 原城跡
  • 佐世保市
    • 黒島の集落
  • 平戸市
    • 平戸島の聖地と集落
  • 北松浦郡小値賀町
    • 野崎島の集落
  • 南松浦郡新上五島町
    • 頭ヶ島の集落
  • 五島市
    • 久賀島の集落
    • 江上集落(奈留島)
  • 天草市
    • 天草の﨑津集落

所在地

長崎県、熊本県

大浦天主堂(長崎県)

天草の﨑津集落(熊本県)

観光客数

約103万人(2014年)

大浦天主堂があるグラバー園入園者数より算出(長崎市観光計画2020

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