目次
概要
富岡製糸場は明治初期に設立された、歴史的に絹生産国だった日本の長年の目標であった大量生産技術の獲得を例証する施設となります。
関連施設として、富岡製糸場の他に、二つの養蚕学校と蚕卵保管庫をが構成資産として世界遺産に登録されました。
日本政府は蚕卵の生産、蚕の飼育、機械化された生蚕糸の巨大製糸・紡糸工場の建設について、フランスの機械装置とそれらを運用するための高度な産業専門知識を輸入しました。
それにより集約システムとしてこの富岡製糸場を群馬県に作り上げました。
富岡工場団地とその関連施設は19世紀第四半期の養蚕業と日本の絹産業再生の決定的な要因であり、日本が近代先進国の一員として参入するための重要な要素となりました。
登録基準
(ii) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
富岡製糸場は、産業としての養蚕技術をフランスから日本に、早い時期に、完全に移転することに成功したことを示している。
地元での長年の養蚕の伝統を背景として行われたこの技術移転は、養蚕の伝統自体を抜本的に刷新した。
この結果富岡は、技術改良の拠点となり、20 世紀初頭の世界の生糸市場における日本の役割を証するモデルとなった。
このことは、世界的に共有される養蚕法が、早い時期に現れたことの証拠となった。
(vi) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
富岡製糸場と絹産業遺産群は、生糸の大量生産のための一貫した集合体の優れた見本である。
設計段階から工場を大規模なものにしたことと、西洋の再良の技術を計画的に採用したことは、日本と極東に産業の方法論が伝播する決定的な時期だったことを示している。
19 世紀後半の大きな建築物群は、和洋折衷という日本特有の産業建築洋式の出現を示す卓越した事例である。
英語名
Tomioka Silk Mill and Related Sites
遺産種別
世界文化遺産
世界遺産登録時期
2014年
構成資産
- 富岡製糸場
- 繰糸所
- 東置繭所
- 西置繭所
- 蒸気窯所
- 首長館
- 鉄水溜
- 田島弥平旧宅
- 高山社跡
- 荒船風穴
所在地
群馬県
富岡製糸場
田島弥平旧宅
高山社跡
荒船風穴
観光客数
約64万人(2017年)
富岡製糸場 入場者数(入場者数 | しるくるとみおか 富岡市観光ホームページ)
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おすすめ旅行プラン
おすすめ宿泊数(大阪から行く場合)
一泊二日
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新幹線+特急
必要な体力
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
都市部にあることもあり、日本の世界遺産の中ではアクセスが容易。
旅行日程例
予算の目安
富岡製糸場周辺の観光地
温泉:群馬県といえば、関東随一の温泉県です。有名どころでは、草津温泉や伊香保温泉がありますが、ほかにも様々な温泉街があるため、富岡製糸場の観光の後は温泉にてゆっくりしてみてはいかがでしょうか。